東日本大震災と福島原発事故について(7)

あっこちゃんからのメール

数年前に大企業の中枢から飛び出して、いまではヨガのインストラクターとして毎日のように首都圏を飛び回っているあっこちゃん。最近は韓国やニューヨークにもヨガのネットワークを広げています。3月11日の午後3時少し前には中目黒にいたそうです。あっこちゃんの報告です。

 

揺れ始めたら3つ数える

あっこです。
3月11日地震のとき、私は中目黒にいました。ヨガ(インストラクターをしています)のクラスが終わった後、友人と妹の3人で食事をしていました。とってもお腹が空いていたので、3人ともがっつりとハンバーグ定食を食べてから、ずっとヨガの話をして、そろそろ帰ろうか・・・といいつつ、さらにおしゃべりを続けていた時です、めまいかと思ったら地震でした。


新しいビルのなかにいたので、免震構造によって揺れはあまり激しいとは感じませんでした。揺れを感じてから、心の中で1、2、3・・・とカウントしました。それは、関東大震災を経験した祖母から子供のころに聞いた、大地震は揺れ初めて3秒以内にずしんと大きな揺れに変わるから、3つ数えて大きくならなかったら、大丈夫・・・という言葉をずっと信じているからです。何の科学的根拠もないと思われる言葉ですが、いつも3つ数えることで気持ちは落ち着きます。今回も慌てることなく、揺れがだんだん大きくなる中で、みんなに「大丈夫」「大丈夫、新しいビルだから絶対に安全」と声をかけ続けました。


何時になったら終わるのかと思うくらい長い地震でしたが、これもまた以前サンシャイン60の上層階にある会社に勤めていたので、大きな揺れで船酔のような感じを覚えるくらい長い揺れも経験していましたから、恐怖感はなかったです。3人とも落ち着いていたのと、のんきな性格からか、きっとそのうち電車も動き出すだろう・・・としか思っていなくて、そのときはこんなに大きな災害になるとは思っていませんでした。

 

電車はストップ、バスに長蛇の列、トイレは30分待ち

友人が渋谷までタクシーに乗るというので、同乗し渋谷へ向かいました。そこにはすでにバス停に長蛇の列ができつつありました。電車はすべてストップしていたのですが、のんきな私は、4時から始まるヨガのクラスが渋谷であるので、電車を待つ間にヨガでもやろう・・・と友人を誘いスタジオに行くと、ビルは閉鎖されていました・・・。

なんとまあ、危機管理意識が低いのか・・・と今思い出すと恥ずかしくなります。結局約2時間、渋谷でも比較的新しいビルのマークシティの中で、温かい場所を見つけ、電車の運転再開を待ちました。6時を過ぎても動く気配がなかったので、妹の住む池袋に歩いて帰ることを決めて、その前にトイレに行くと、30分の長蛇の列。

渋谷では、買物する人あり、座って携帯で情報収集する人あり・・・いたって平穏な雰囲気でした。ワンセグでニュースを見ると、東北での被害、とりわけ津波による被害を目にして、とんでもない事が起こっているのだと知りました。

 

生きる力を高めたい

池袋に向かって歩き始めると、歩道を埋めつくす人、人、人・・・。のんびり歩く会社の仲間の集団、自転車に乗り急ぐ人、私たちのように早歩きをする人・・・みんなそれぞれのペースで新宿方面に向かいます。途中、東中野近辺のコンビニでトイレを借り、パンとスープで一息。コンビニの店員さんたちはとても親切で、道案内をしたり、お気をつけて・・・と声をかけるなど、温かい対応でした。ハンバーグ定食をがっつり食べていたせいか、疲れもあまり感じず、ハイペースで3時間弱歩いて、妹の家に到着。一息つきました。

私が経験した、震災の夜・・・都内は大きな被害もなかったことから、秩序も一定に保たれ、金曜日の夜になんとか家にたどり着きたいと思っている人達が、地図を手に黙々と帰宅の徒を進めていたのです。妹の家で、ダンナと落ち合い、電車が動き始めたのでなんとか家に帰ることができました。津波による被害をテレビ画面で見たときの驚きは、鮮明に心に残っています。自然の力、畏れと恐れ紙一重であると思い知らされました。

地震のあとヨガスタジオやクラスはお休みになっていたところが多いのですが、地元のクラスは翌日も通常通り行いました。こんなときだからこそ、私たちは元気でいることが大切です。自分が元気であれば、人を助けたり励ますことができます。今は、そのためにもヨガを行なうことで、私たちが本来持っている生きる力をより高められるようにできたらと思い、仕事を続けています。

 

福島原発事故に思う

それから原発・・・。私たちは危険と引き換えに、便利さを手に入れてきました。
なんとか収束に向かって欲しいと願うばかりです。家族の中で唯一の未成年である妹の息子は、すでに西に疎開しています。政府の対応を見ていると、友人や家族で協力して、自分たちを守るしかないと思っています。

今回の地震では、国内外の友人からたくさんのメッセージをもらい、またヨガの仲間とは連携して祈りを捧げる小さな行動も行いました。人のつながりのありがたさ、大切さを強く感じました。
荻大の仲間とのつながり・・・それぞれの体験をシェアすることにも大きな意味があると思っています。
Love & Light

 

 

以上あっこちゃんからの報告でした。

皆様のコメントをお待ちしています。

(大輔)

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