小田急線各駅飲酒 第8回 世田谷代田~幻の居酒屋を探して
「小田急線各駅飲酒」下北沢駅を書いたあと4か月世田谷代田駅で停車して書けずにいる。
書けない理由は、仕事が忙しかったこともあるが、一番大きな理由は、書くべき店が見つからないのだ。この駅に降りて飲んだ居酒屋もなければ、飲みたい居酒屋もない。一度世田谷代田駅に降りて居酒屋を探したが、飲みに入りたい店は見つからなかった。 "コジャレタ"店は何軒かあったが、生活のにおいや"飲兵衛の巣"の雰囲気は全くなかった。それを感じ取ったのかチェーンの居酒屋さえ存在しない。
しかし、世田谷代田に飲兵衛がいないはずはない。今一度、昨日居酒屋探しをおこなうことにした。ただ "闇雲"に探しても見つからないだろうと思い、「食べログ」で「世田谷代田」「居酒屋ランキング」で検索し一軒の店にとりあえず行くことを決めた。店の名は「串鉄」点数は3.17。口コミには次のように書いてある。
シモキタもここまで歩いてくると人もまばらで、ガキンチョもいなくなります。渋〜くて美味い居酒屋があるとは聞いていたのですが、初めてやってきました。店名から串焼き屋かと思いましたが、いわゆる居酒屋です。ポテトサラダと刺し盛り頼んでサッポロビール(←ポイント高い)で乾杯。刺身も美味しいですが、ちょっと一手間かけた料理が絶品です。おかぁさんと丁々発止のやりとりをしながら達筆のお品書きを解読し、絶品の酒肴を愛でる、ということができるオトナじゃないと楽しめないかも知れませんね。
夕方5時半に世田谷代田駅に降り立つ。「串鉄」に電話したが、誰も出ないので、店にとりあえず向かった。駅から離れた住宅街の中の方にあったので、夜になると、酔って駅に歩いて帰れなくなることを危惧したのだ。最近自分の記憶力に自信が持てなくなっているので、道を曲がるたびに、目印を記憶していく。10分ほど歩いて店が見つかったが、まだ開店していない。店から一人男性が出てきたがノレンはかかっていない。
仕方がないのでとりあえず、駅の北側環状7号線沿いを歩いて別の店を探すことにする。5分ほど歩いて「呑肴」という焼鳥屋が見つかる。中に入ると洒落た造りの店で、カウンター7~8席でマスター1人が準備をしていた。まず、ホッピーのセットを注文。450円という標準的な値段。ただ、焼酎の量は少し少ない。焼き鳥は1本からでも注文できることを確認し、タンと雛皮を2ほんづつ注文。みな1本120円という標準的な値段。焼き上がってきたタンの味は "イマイチ"だったが、雛皮はジューシーで量も多い。
下見のときは、一杯一品にすることにしているので、これだけで店を出るつもりだったが、雛皮のレベルの高さにもう少し飲むことにする。ホッピーの「なか」を頼み、「タマネギのホイル焼」を注文。しかし、この追加注文がこの店の評価を下げた。追加の「なか」は300円だったが,私の人生で最小量の「なか」。タマネギも今が新タマネギの旬のはずだが、パサパサした小玉だった。もうこの店に足を運ぶことはないだろう。
6時30分に再び「串鉄」に足を運ぶが、まだ開店していない。先ほど店からでてきた男性が店主らしかったが、あまり感じが良くなかったので方針を変え、隣の「酔太郎」という店に入る。戸を開けるとカウンターの中に70才前後のママさんがいて開店準備中。
「少し待っていてくれる」と言われたので「座って待たせていただきます」と言って椅子に座る。少しするとトイレから出てきた先客が店のノレンを掛け始める。多分常連客なのだろう。店の雰囲気としては悪くない。
5分ほど待っているとお通しの「モヤシのあえ物」がでてくる。何か一品頼もうとメニューを見る。冷や奴350円。煮込み450円など普通の値段。ただカウンターの上におでんの鍋があり、メニュー板にもおでんのネタが一品一品丁寧に書いてあるので、頼もうと思ったのだが、値段がどこにも書いていない。メニューを見直すがここにも書いていない。とりあえず日本酒2合600円を常温で頼み、杯を傾けながら、何か不自然なものを感じ、何故値段が書いていないのかじっと考えた。
店を見回し、どう考えてもこの店の主役は「おでん」である。常連なら必ずおでんを頼むだろう。その値段が何故書いていないのか?書く必要がないほど定番なのか?それともママの胸先三寸で決まるのか?などなど考えていて25年ほど前、大阪のおでん屋での出来事を思い出した。
そこは美味しい店だったが、やはり、値段がメニューなどに書かれていなかった。おでんのネタのなかに「鯨のさえずり」があった。鯨の舌の部分で珍しい部分であることは知っていたが、値段を聞かず注文した。店の客の間に緊張が走るのを感じたが、構わず食べた。とても美味しかった。しかし、その感動は「お勘定」のとき「驚愕」に変わった。さえずり一個が1万円近くしていたのだ。それ以来、私は値段のわからないものを注文しないことにしている。「酔太郎」でもそのポリシーは守ることにした。「お勘定お願いします」と一品も頼まずいうとママは驚いた顔をしたがすぐに「900円」ですと言った。日本酒2合600円。お通し300円。明朗会計だった。この店にはもう一度来るかもしれないと思った。
それから世田谷代田の駅近くを歩いていて「ぐすく」という看板が目に入った。名前から沖縄居酒屋だろうと思い入ってみた。この店のことはあまり覚えていない。泡盛をロックで2合くらい。料理は何を食べたか記憶にない。親父と小一時間話していたと思う。話の内容もあまり覚えていないので、ここに書くことはできない。ただ悪くない店だという感触が残っている。もう一度訪問して書くべきことがあったら、書き足すことにする。
書けない理由は、仕事が忙しかったこともあるが、一番大きな理由は、書くべき店が見つからないのだ。この駅に降りて飲んだ居酒屋もなければ、飲みたい居酒屋もない。一度世田谷代田駅に降りて居酒屋を探したが、飲みに入りたい店は見つからなかった。 "コジャレタ"店は何軒かあったが、生活のにおいや"飲兵衛の巣"の雰囲気は全くなかった。それを感じ取ったのかチェーンの居酒屋さえ存在しない。
しかし、世田谷代田に飲兵衛がいないはずはない。今一度、昨日居酒屋探しをおこなうことにした。ただ "闇雲"に探しても見つからないだろうと思い、「食べログ」で「世田谷代田」「居酒屋ランキング」で検索し一軒の店にとりあえず行くことを決めた。店の名は「串鉄」点数は3.17。口コミには次のように書いてある。
シモキタもここまで歩いてくると人もまばらで、ガキンチョもいなくなります。渋〜くて美味い居酒屋があるとは聞いていたのですが、初めてやってきました。店名から串焼き屋かと思いましたが、いわゆる居酒屋です。ポテトサラダと刺し盛り頼んでサッポロビール(←ポイント高い)で乾杯。刺身も美味しいですが、ちょっと一手間かけた料理が絶品です。おかぁさんと丁々発止のやりとりをしながら達筆のお品書きを解読し、絶品の酒肴を愛でる、ということができるオトナじゃないと楽しめないかも知れませんね。
夕方5時半に世田谷代田駅に降り立つ。「串鉄」に電話したが、誰も出ないので、店にとりあえず向かった。駅から離れた住宅街の中の方にあったので、夜になると、酔って駅に歩いて帰れなくなることを危惧したのだ。最近自分の記憶力に自信が持てなくなっているので、道を曲がるたびに、目印を記憶していく。10分ほど歩いて店が見つかったが、まだ開店していない。店から一人男性が出てきたがノレンはかかっていない。
仕方がないのでとりあえず、駅の北側環状7号線沿いを歩いて別の店を探すことにする。5分ほど歩いて「呑肴」という焼鳥屋が見つかる。中に入ると洒落た造りの店で、カウンター7~8席でマスター1人が準備をしていた。まず、ホッピーのセットを注文。450円という標準的な値段。ただ、焼酎の量は少し少ない。焼き鳥は1本からでも注文できることを確認し、タンと雛皮を2ほんづつ注文。みな1本120円という標準的な値段。焼き上がってきたタンの味は "イマイチ"だったが、雛皮はジューシーで量も多い。
下見のときは、一杯一品にすることにしているので、これだけで店を出るつもりだったが、雛皮のレベルの高さにもう少し飲むことにする。ホッピーの「なか」を頼み、「タマネギのホイル焼」を注文。しかし、この追加注文がこの店の評価を下げた。追加の「なか」は300円だったが,私の人生で最小量の「なか」。タマネギも今が新タマネギの旬のはずだが、パサパサした小玉だった。もうこの店に足を運ぶことはないだろう。
6時30分に再び「串鉄」に足を運ぶが、まだ開店していない。先ほど店からでてきた男性が店主らしかったが、あまり感じが良くなかったので方針を変え、隣の「酔太郎」という店に入る。戸を開けるとカウンターの中に70才前後のママさんがいて開店準備中。
「少し待っていてくれる」と言われたので「座って待たせていただきます」と言って椅子に座る。少しするとトイレから出てきた先客が店のノレンを掛け始める。多分常連客なのだろう。店の雰囲気としては悪くない。
5分ほど待っているとお通しの「モヤシのあえ物」がでてくる。何か一品頼もうとメニューを見る。冷や奴350円。煮込み450円など普通の値段。ただカウンターの上におでんの鍋があり、メニュー板にもおでんのネタが一品一品丁寧に書いてあるので、頼もうと思ったのだが、値段がどこにも書いていない。メニューを見直すがここにも書いていない。とりあえず日本酒2合600円を常温で頼み、杯を傾けながら、何か不自然なものを感じ、何故値段が書いていないのかじっと考えた。
店を見回し、どう考えてもこの店の主役は「おでん」である。常連なら必ずおでんを頼むだろう。その値段が何故書いていないのか?書く必要がないほど定番なのか?それともママの胸先三寸で決まるのか?などなど考えていて25年ほど前、大阪のおでん屋での出来事を思い出した。
そこは美味しい店だったが、やはり、値段がメニューなどに書かれていなかった。おでんのネタのなかに「鯨のさえずり」があった。鯨の舌の部分で珍しい部分であることは知っていたが、値段を聞かず注文した。店の客の間に緊張が走るのを感じたが、構わず食べた。とても美味しかった。しかし、その感動は「お勘定」のとき「驚愕」に変わった。さえずり一個が1万円近くしていたのだ。それ以来、私は値段のわからないものを注文しないことにしている。「酔太郎」でもそのポリシーは守ることにした。「お勘定お願いします」と一品も頼まずいうとママは驚いた顔をしたがすぐに「900円」ですと言った。日本酒2合600円。お通し300円。明朗会計だった。この店にはもう一度来るかもしれないと思った。
それから世田谷代田の駅近くを歩いていて「ぐすく」という看板が目に入った。名前から沖縄居酒屋だろうと思い入ってみた。この店のことはあまり覚えていない。泡盛をロックで2合くらい。料理は何を食べたか記憶にない。親父と小一時間話していたと思う。話の内容もあまり覚えていないので、ここに書くことはできない。ただ悪くない店だという感触が残っている。もう一度訪問して書くべきことがあったら、書き足すことにする。
その後、串鉄には行かれましたか?なんだか気になってしまいますね。今度行ってみようかな?
まだ行っていません。申し訳ありません。