ロンドン・ストリート物語(2)Old Compton Street
何となく始めてみたロンドン・ストリート物語。
別にストリートの歴史を語るようなたいそうなものではないけれど、来年のオリンピックでロンドンを訪れたりした時には、何かの役に立つかもしれません。(笑)
とりあえず2回目は僕が2番目に好きな通りを紹介します。
Old Compton Street
仕事でロンドンに滞在している間は、けっこうよく歩く。
ホテルはいつも安い順に並んだリストの中から選ぶので、必然的に色々な地域を歩くことになる。まずはホテルの周辺、そして仕事場の周辺、少し余裕ができるとブルーズバーに行ったりレコード(CDではない)を探しに行ったりする。そしてそのついでに食事をしたりパブで一杯飲んだり。
で、今回紹介するオールド・コンプトン・ストリートは、どちらかと言うと仕事場周辺になる。仕事は映像編集や録音作業なのでどうしてもSOHOになる。圧倒的に編集や録音スタジオが多いからだ。で、この通りはスタジオに行ったり、スタジオからの帰りに通ったり、作業の途中で食事に行くために通ることもある。要するに仕事場周辺の通りというわけだ。
見ての通りTaroの看板は日本人のおっさんの似顔絵だ。この人こそ知る人ぞ知る太郎さん。1978年に熊本からロンドンにやって来た。ロンドンで苦労すること20年、日本食の大衆レストランをオープンしたのが1999年。この通りにあるのは2002年にオープンした2号店。ヨーロッパでの日本食ブームを追い風に、どちらの店も地元ロンドンッ子でいつも賑わっている。
実は、仕事でロンドンに通い始めた頃は、Brewer street にある1号店によく行った。2000年当時、ウィーンではろくな日本食が食べられなかったので、ロンドン出張の時は日本食屋に行くのが楽しみでもあった。太郎1号店ではひとりでカウンターに陣取り、日本人の板前さんにロンドン暮らしのあれこれを聞きながらビールを飲み寿司をつまんだ。
ほろ酔い加減で帰りしなにお勘定をすると、レジにいるのが看板の「太郎さん」だった。特に世間話をする訳でもなかったが、ああこれが看板の似顔絵の・・・とまじまじと顔を見つめたものだ。太郎さんには食事以外にもお世話になった。本屋やレコード屋の場所を聞くと熱心に教えてくれた。寡黙だけどきっと良い人に違いない。
料理はラーメン、カツ丼、天丼、寿司、なんでもある。厨房はまるでAPECの会議場だ。アジア各国の料理人がそろっている。もちろん日本食を作るわけだが・・・
ホームページを見ればもっと色々写真が出ているのでどうぞ。
http://www.tarorestaurants.co.uk/
さて次にこの通りが気に入っている理由。それはロンドン随一の焼き鳥屋の存在だ。
その名もビンチョーという。もちろん備長炭のあのびんちょうだ。
この写真を撮影した時はあいにくの雨だったが、晴れていて暖かい日なら歩道にもテーブルといすを出している。真っ黒でおしゃれなデザインの入り口を入ると右手にずっと炭焼きのコンロが奥まで続いている。長らく日本を離れていると「おっ」と思わず懐かしくなる作りだ。
席に座ってビールを頼みメニューを見ると、まず目につくのが Seven Samurai という料理。7人のサムライだ(何故か Samrais にはなっていない)。好奇心をそそられて良く読むと、焼き鳥を中心にサーモンやアスパラのベーコン巻きやしいたけ焼きなど7本の串焼きがセットになっている。なるほど、ロンドンでは串焼きもこうしておしゃれなアイテムのひとつになるわけだ。
店のホームページもなかなか凝っているのでぜひ一度見て欲しい。
http://www.bincho.co.uk/deploy_soho/bincho.html
この通りには他にもしゃれたカフェやレストランがたくさんある。
そしてゲイの店がいっぱいある「ゲイ・ストリート」だ。
だがロンドンではゲイは決して怖くない。気がついたら仕事仲間はゲイばかり・・・なんてこともある。
だから「ゲイストリート」ということはすなわち「おしゃれな通り」だと言うことだ。
いつも男女や男男のカップルで賑やかなこの通りの華やいだ雰囲気が、僕は実に気に入っている。
別にストリートの歴史を語るようなたいそうなものではないけれど、来年のオリンピックでロンドンを訪れたりした時には、何かの役に立つかもしれません。(笑)
とりあえず2回目は僕が2番目に好きな通りを紹介します。
Old Compton Street
仕事でロンドンに滞在している間は、けっこうよく歩く。
ホテルはいつも安い順に並んだリストの中から選ぶので、必然的に色々な地域を歩くことになる。まずはホテルの周辺、そして仕事場の周辺、少し余裕ができるとブルーズバーに行ったりレコード(CDではない)を探しに行ったりする。そしてそのついでに食事をしたりパブで一杯飲んだり。
で、今回紹介するオールド・コンプトン・ストリートは、どちらかと言うと仕事場周辺になる。仕事は映像編集や録音作業なのでどうしてもSOHOになる。圧倒的に編集や録音スタジオが多いからだ。で、この通りはスタジオに行ったり、スタジオからの帰りに通ったり、作業の途中で食事に行くために通ることもある。要するに仕事場周辺の通りというわけだ。
ここでまず目につくのはジャージーボーイズの看板。ロンドンでロングランを続けるミュージカルの小屋がある。
そしてここはゲイの多い通りでもある。ジャージーボーイズも実はゲイ向けのミュージカルではないかと思うのだが、知ってる人がいたら教えてください。
なぜならこの小屋の周辺にはゲイのための店がいっぱいあるからだ。SOHOと言えば芸術、芸術と言えばゲイなのだ。(このポスターも4人のボーイズがこっちにお尻を向けている・・・笑)いつか時間ができたらこのミュージカル見てみたいのだが、隣のゲイに手を握られそうで怖い・・・。
(ネットで見つけました。元々ブロードウェイのヒット作でフォーシーズンズの成功物語だとか)
http://www.youtube.com/watch?v=C6XYD8Trk0Y
それはともかくこの通りにはお勧めの店が2軒ある。まずひとつは日本食の草分け「太郎」だ。
そしてここはゲイの多い通りでもある。ジャージーボーイズも実はゲイ向けのミュージカルではないかと思うのだが、知ってる人がいたら教えてください。
なぜならこの小屋の周辺にはゲイのための店がいっぱいあるからだ。SOHOと言えば芸術、芸術と言えばゲイなのだ。(このポスターも4人のボーイズがこっちにお尻を向けている・・・笑)いつか時間ができたらこのミュージカル見てみたいのだが、隣のゲイに手を握られそうで怖い・・・。
(ネットで見つけました。元々ブロードウェイのヒット作でフォーシーズンズの成功物語だとか)
http://www.youtube.com/watch?v=C6XYD8Trk0Y
それはともかくこの通りにはお勧めの店が2軒ある。まずひとつは日本食の草分け「太郎」だ。
見ての通りTaroの看板は日本人のおっさんの似顔絵だ。この人こそ知る人ぞ知る太郎さん。1978年に熊本からロンドンにやって来た。ロンドンで苦労すること20年、日本食の大衆レストランをオープンしたのが1999年。この通りにあるのは2002年にオープンした2号店。ヨーロッパでの日本食ブームを追い風に、どちらの店も地元ロンドンッ子でいつも賑わっている。
実は、仕事でロンドンに通い始めた頃は、Brewer street にある1号店によく行った。2000年当時、ウィーンではろくな日本食が食べられなかったので、ロンドン出張の時は日本食屋に行くのが楽しみでもあった。太郎1号店ではひとりでカウンターに陣取り、日本人の板前さんにロンドン暮らしのあれこれを聞きながらビールを飲み寿司をつまんだ。
ほろ酔い加減で帰りしなにお勘定をすると、レジにいるのが看板の「太郎さん」だった。特に世間話をする訳でもなかったが、ああこれが看板の似顔絵の・・・とまじまじと顔を見つめたものだ。太郎さんには食事以外にもお世話になった。本屋やレコード屋の場所を聞くと熱心に教えてくれた。寡黙だけどきっと良い人に違いない。
料理はラーメン、カツ丼、天丼、寿司、なんでもある。厨房はまるでAPECの会議場だ。アジア各国の料理人がそろっている。もちろん日本食を作るわけだが・・・
ホームページを見ればもっと色々写真が出ているのでどうぞ。
http://www.tarorestaurants.co.uk/
さて次にこの通りが気に入っている理由。それはロンドン随一の焼き鳥屋の存在だ。
その名もビンチョーという。もちろん備長炭のあのびんちょうだ。
この写真を撮影した時はあいにくの雨だったが、晴れていて暖かい日なら歩道にもテーブルといすを出している。真っ黒でおしゃれなデザインの入り口を入ると右手にずっと炭焼きのコンロが奥まで続いている。長らく日本を離れていると「おっ」と思わず懐かしくなる作りだ。
席に座ってビールを頼みメニューを見ると、まず目につくのが Seven Samurai という料理。7人のサムライだ(何故か Samrais にはなっていない)。好奇心をそそられて良く読むと、焼き鳥を中心にサーモンやアスパラのベーコン巻きやしいたけ焼きなど7本の串焼きがセットになっている。なるほど、ロンドンでは串焼きもこうしておしゃれなアイテムのひとつになるわけだ。
店のホームページもなかなか凝っているのでぜひ一度見て欲しい。
http://www.bincho.co.uk/deploy_soho/bincho.html
この通りには他にもしゃれたカフェやレストランがたくさんある。
そしてゲイの店がいっぱいある「ゲイ・ストリート」だ。
だがロンドンではゲイは決して怖くない。気がついたら仕事仲間はゲイばかり・・・なんてこともある。
だから「ゲイストリート」ということはすなわち「おしゃれな通り」だと言うことだ。
いつも男女や男男のカップルで賑やかなこの通りの華やいだ雰囲気が、僕は実に気に入っている。
私の記憶が正しければ、TAROは1980年頃は「北海」と云う日本料理店で
私はそこで1981年夏ごろ約3ヶ月皿洗いとかウェイターをやっていました。
数年後に社長が死んで別な日本料理店を経てTAROになりました。